
あなたは「カードでお金」の看板を街中で見たことがありますか?
すぐにお金が手に入るなら利用してみたいけど、怪しい、危険、本当に大丈夫?
利用するにはちょっと勇気がいりますよね。
そこで今回は実際に街にある現金化業者へ潜入し、その実態について探ってきました!
街でたまに見かける「カードでお金」の看板や張り紙。
上野を始めとする東京都内や、越谷・川口を含む埼玉県南部、そして千葉県などを中心に掲げられていますが、その他大阪、名古屋など関東以外の都市部で目にしたことがある、という方も多いかもしれません。
どの地域で見かける看板・ポスターにも共通しているのが、以下の3つのポイントです。
- 「カードでお金」と大きく表示
- 電話番号が書いてある
- 「現金化」と書かれているが、詳しい方法はわからない
「ショッピング枠、買い物枠を現金化します」など小さく書かれているケースはあるものの、その詳しい方法については紹介されていない看板がほとんどです。
いくらお金に困っていても、どういう手順でお金を工面してくれるのかわからなければ、怪しいし電話しづらいですよね。
そこで今回は、実際に「カードでお金」の看板を出している店舗に潜入し、現金を手に入れるまでの流れを体験レポートとしてまとめてみました。

今回は、僕が実際にお店に行ってきました!

大丈夫だったか!?
現金化業者の店舗は悪い噂も聞くから、気をつけろよ…。
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「カードでお金」って何の店?現金が手に入る仕組みとは
まずは、「カードでお金」看板を掲げる店がどのようなサービスを提供する場所なのか、その実態や具体的な利用方法についてご紹介していきましょう。
お金を借りるのではなく、クレカ現金化が行えるお店

「カードでお金」っていうと、キャッシングみたいな感じでしょうか?

この場合の「カードでお金」は、「クレジットカード現金化」のことだな。
お金を借りるのとはちょっと違うぞ!
実は「カードでお金」のお店は、お金を貸してくれる貸金業者ではありません。
その実態は、クレジットカードで購入した商品を買い取ってもらうという形で、クレカのショッピング枠の残高を現金に換えられる、いわゆる「クレジットカード現金化」サービスを提供するお店なのです。
消費者金融やクレジットカード会社のように、キャッシングのサービスを提供しているわけではないということですね。
お金を貸す業務を行っており、財務局又は都道府県に登録をしている業者のことを、「貸金業者」といいます。具体的には、消費者金融、クレジットカード会社などが貸金業者です。
(1) クレジットカードで現金を借りる場合(キャッシング)
クレジットカード会社は、「貸金業者」として「貸金業法」に基づき、金銭の貸付けを行います。引用元:金融庁「貸金業法Q&A」
建前上は「カードを使って購入した商品を現金で売った」だけなので、お金を借りる際に求められる審査などは一切不要。
今すぐ現金が必要なとき、手軽にクレジットカードの現金化が叶うお店だと考えるとわかりやすいでしょう。
サービスの利用方法と、現金化の仕組み
「カードでお金」看板を掲げるお店は、以下のような手順で利用するのが一般的です。
- スタッフに「今ほしい金額」を伝える
- 指定された商品をクレジットカードで購入する
- 購入した商品を「カードでお金」の店舗内で売却する
- 購入金額から手数料を引いた金額を現金で受け取る
前述のとおり、クレジットカードで購入した商品をその場で売却するという仕組みで、手元にすぐ現金を用意することができます。
ただし現金化できるのはカードでの購入金額からお店側の手数料を引いた額。
たとえば手数料が10%の店で一万円の商品を購入したとき、実際に現金として受け取れるのは手数料を引かれた9,000円になるということです。
【実体験レポ】詐欺じゃない?「カードでお金」看板の店へ潜入!
「カードでお金」で現金が手に入る仕組みがわかっても、安全性など実際に利用してよいものかどうかはなかなか判断しかねますよね。
そこで今回、実際に「カードでお金」の店舗を利用し、そこで起こった実体験を潜入レポとしてまとめてみました!
本当に現金化はできるのか、詐欺など違法な悪徳業者ではないのかなど、気になるリアルを細部まで大公開します。

気になったので僕が実際に体験してきました!
めちゃめちゃ怖かったです…!
①まずは電話をかけてみる
東京都内某所にて「カードでお金」の看板を発見。
お決まりのとおり、どうやってカードでお金を工面するのかなど詳しいことは書かれていないため、まずは看板にある電話番号にかけてみて、内容を確認することにします。
電話に出たのは男性店員でした。

お電話ありがとうございます。○○○ギフトの○○です。
物腰が柔らかく、電話受付としてはごく普通の対応です。

カードでお金という看板を見て電話したのですが…。
現金化の利用が初めてであることを伝えると、2パターンの方法を紹介されました。

ご利用は初めてなんですね。ありがとうございます。
弊社のサービスは、このまま電話でのお申し込みと、店頭へ来店していただくお申し込みの2種類からお選びいただけます。
電話でやりとりして口座へ振り込んでもらう方法と、店舗へ出向いて現金を手渡ししてもらう方法の2種類が選べるとのこと。

直接申し込みたいので、直接お店に伺います!
「電話で済むなら楽だな」と正直惹かれたものの、「カードでお金」を謳う業者の実態を知りたいという野次馬根性もあったので、今回は店舗へ向かうことにしました。
②いざ来店!店構えは入りやすい雰囲気

そういう業者ってもっと街の裏側にありそうなもんだが、案外堂々としているんだな…!

僕も、そこが一番意外でした!
でも、入っていくところを見られたくはないかも…
看板を見かけたのは都内ですが、店舗は埼玉県某所の駅前にありました。
プロミス、アコムなど見慣れた看板が並ぶ雑居ビルの一角です。
貸金業者が多いエリアで若干ギラついている感じはありますが、失礼ながら「案外堂々と店を構えているんだな」と少し意外な印象を受けます。
特に人を寄せ付けない雰囲気でもなく、ごく普通の店舗といった佇まいです。
開けっ放しにされたドアを恐る恐るくぐるとすぐ目の前にカウンターがあり、奥には2人の店員が座っていました。

いらっしゃいませ。お電話いただいたお客様でしょうか?
ビジネスマン風の男性が対応してくれました。
怪しさはまったく感じられません。
若干ビビりながら来たのに、逆に拍子抜けです。

怖そうな人が出てきたら、「すみません!間違えました!」と言って逃げ帰るつもりでした。

それで逃げ切れるかは分からないけどな…
③換金方法は黒よりのグレー。ただし金利が違法?!

クレジットカード現金化は様々な商品が対象だ!
ただし、中には買うとトラブルに巻き込まれるものもあるからな!

ひぃ!そんなのひどすぎます!
席に着くとすぐクレジットカード現金化について簡単な説明があり、利用目的やこれまでの利用歴などについて尋ねられたあと、商品の購入を指示されました。
このとき指定された商品が、新幹線の回数券です。

現金化するにあたり、新幹線回数券をJRのみどりの窓口で購入してきてください。
買ってきた回数券をそのまま業者が買い取ってくれて、現金を手にするという仕組みとのこと。
ここで、かろうじて知っていた現金化の注意点が頭をよぎります。
それは「購入価格が高く、換金率も高い新幹線の回数券は現金化に利用されやすいため、カード会社の調査が入りやすい」という点。
現金化は違法ではないものの、カード会社の利用規約に違反するケースがほとんどで、もしバレるとカードが利用停止になったり、これまでのショッピング代金の一括返済を迫られたりすることになるのです。

(最近はアマゾンギフト券やクオカードなどを利用した現金化が主流だけど、よりによって新幹線の回数券とは…。)
お店の対応が丁寧で好印象だっただけに、あまりにも古典的すぎる手法にがっかりしました。
そして念のため換金率についても質問してみましたが、返ってきた回答にはさらにがっかりすることになります。

当店の換金率は60%になります。
換金率60%。つまり仮に1万円のチケットを購入すると、6,000円の現金を受け取れるという計算です。
4,000円も損するのはかなり割に合わない比率ですが、そもそも出資法で定められた上限金利は年15~20%(元本の金額によって異なる)なので、40%の手数料は法律違反とみなされる恐れすらあります。
ちなみに金券ショップで新幹線回数券を売却すると、区間にもよりますが90%以上で買い取ってもらえるケースがほとんど。
つまり詐欺ほど悪質とは言えないものの、現金化のために「カードでお金」の業者を通すメリットは一切ないということを、この段階で理解しました。
不利な条件に来店を後悔…「カードでお金」店舗での現金化は断念

(え!?カードでお金のお店を使うと4,000円も損するってどういうこと!?)
(…これは断ろう。)

その換金率なら、ちょっと見合わせます…。

こちらの換金率でご満足いただけないのであれば、換金率をアップすることも可能ですが、いかがでしょうか?
現金化の方法と、その不利すぎる条件に来店を後悔したため、今回の取引は断念することに。
帰ろうとすると「利用回数が増えればもう少し換金率を優遇できる」など引き止め工作に入られたので、半ば強引に店を出てきました。
今回の潜入調査は、わざわざ東京から埼玉までやってきて、徒労感だけが残った結果です…。

お店を出るのが大変でした…。
断るのが苦手な人は、いきなりお店へは行かない方が良いと思います。

優柔不断なお前が、ミッションとは言えよく断れたな…。
予想通り「カードでお金」のお店は微妙のようだし、正しい判断をしたと思うぞ。
「カードでお金」看板の店はデメリットやリスクが大きい

お金を作りに行ったのに、カードが使えなくなったら意味ないじゃないですか!

そうだぞ。トラブルに巻き込まれないためにも、ネット上の業者を使う方が安心だ!
今回の潜入調査からは、クレジットカード現金化の実店舗を利用するメリットは実は薄いということがはっきりとわかりました。
その理由のひとつが、先の新幹線の回数券のように、クレジットカードの利用停止につながるような商品を購入させられることがあるという点。
そしてもうひとつが、出資法の上限すらも上回る手数料の高さ(換金率の低さ)です。
実店舗を運営するには交通アクセスがよいところに店を構えたり、店舗を回せるだけのスタッフを雇ったりする必要があり経費が多くかかるため、それが換金率に影響するんですね。
初めてクレカ現金化サービスを利用するときは実店舗のほうがなんとなく安心できるような気もしますが、逆にカードの停止や換金率などで損をするリスクのほうが高いと覚えておいたほうがよさそうです。
でも現金がほしい!クレジットカードでお金を作る安全な方法はある?

大切なのは、「信頼できる業者を選ぶこと」だからな!

業者によってそんなにも違いがあるんですね…
では、クレジットカードの現金化自体が危険でデメリットだらけなのかというと、実はそうではありません。
そもそもクレカ現金化は、換金率の高いきちんとした業者に申し込めば、最小限の手数料で今すぐ現金を手にすることができる救世主的なサービスです。
たとえばキャッシングの返済などで今すぐ現金が必要なとき、その解決策として審査がいらないクレジットカードの現金化は有力な選択肢になるでしょう。
クレジットカードで安全にお金を作るポイントは、実績があり信頼できる現金化業者を選ぶこと。
「カードでお金」の看板を安易に信用するのではなく、口コミなどの評判もしっかり調査して、優良店を見極めるようにしてください。
今は、換金率が高く手続きもスピーディなネット上の店舗が多く存在しています。
問い合わせにも丁寧に対応してくれるお店なら、実店舗以上の安心感で利用することができますよ。
ちなみにクレジットカードの一括払いが厳しいなら、2回払いやボーナス一括払いなど、利息の発生しないその他の支払い方法を選ぶのもおすすめです。
3回以上の分割払いやリボ払いは金利がかさむため、できれば使わないようにしましょう!
まとめ:「カードでお金」の看板には注意!現金化はネットの優良店へ
今回の潜入調査で、街中や路地裏で見かける「カードでお金」のお店は換金条件が悪く、利用しないほうがよいことがわかりました。
場合によってはクレジットカードの利用停止につながりかねない換金方法を紹介されるケースすらあるようです。
ただ、クレジットカード現金化サービスを提供する業者がすべてこのように悪質なのかというとそうではありません。
特に経費が抑えられるネット専門の業者の中には、換金率の高さやスピーディな対応で安心して利用できるお店も多く存在します。
今すぐ現金が必要なら、口コミの評判やここでご紹介したおすすめの業者情報なども参考に、実績を重ねた信頼できる業者を見極めるようにしてくださいね。

お店は本当に怖かったです(泣)

ネットの業者も、実績や評判のいいところを使うんだぞ!