「口座売買は楽に稼げる?」
「口座売買の相場はいくら?」
「口座売買で捕まる確率は?」
闇バイトのひとつとして話題になっている口座売買について、疑問や興味を持っている方も多いはずです。
しかし、口座売買は犯罪であり、バレる可能性が高いため絶対に手を出さないほうが良いでしょう。
この記事では、そもそも口座売買とは何かという基礎知識から、相場や捕まる確率などを詳しく解説していきます。
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口座売買とは何か?
口座売買とは、自分の持っている銀行口座を他人に売る行為のことを指します。
口座売買は、TwitterなどのSNSや闇バイト専用の掲示板などで、「余っている口座買い取ります」と募集されていることが多いです。
1口座あたり何万円といった形で取引されていますが、もちろんここに正式な売買契約など存在しません。
ツイッターや掲示板でのやり取りなので相手が取引後に姿を消してしまうことも多く、また目的の大半は詐欺に利用するためなので、決して手を出してはいけない金策方法として金融庁や自治体から注意喚起が出ている状況です。
悪質業者は、使用していない口座のキャッシュカードや通帳を高値で買取る、または貸付けしている金銭の対価として口座を譲渡するよう要求するなど、言葉巧みに口座を騙し取ろうとします。
「悪用や転売はしない」などと言われても、絶対に渡さないようにしてください。
口座売買はれっきとした違法行為です。
「口座を売ったけど捕まらなかった」という声もネット上にありますが、見つかって捕まる確率は非常に高いです。
例えお金に困っていてもけっして利用しないようにしてください!
口座を買う人の目的は?
売買取引された口座は間違いなく犯罪行為に利用されます。
「振り込め詐欺」や「おれおれ詐欺」などの特殊詐欺事件が代表例ですね。
警視庁がまとめた特殊詐欺事件の認知件数は約1万7千件、被害額は370億円超(2022年)でした。
犯罪者集団は「買取口座」を通じて不正に金銭を入手しているのです。
口座売買の相場はいくら?
口座売買は楽に高額が稼げるとイメージがありますが、実際に相場はいくらぐらいなのでしょうか。
「#口座売買」とツイッターで検索すれば、驚くほどの投稿が見つかります。
内容は「余ってる 口座買い取ります」という感じのものが多いです。
※画像の一部を加工しています
Twitterの闇バイト募集の投稿を見比べてみると、2~4万円くらいが口座の買い取り相場です。
明確な相場ありませんが、いくらくらいなのか気になる人は、一度ツイッターで検索してみてください。
口座を売るとどうなる?
では、実際に口座を売ってしまうとどうなるのでしょうか?
「ゆうちょ銀行」ホームページでは「口座売買」に対して以下のように定義しています。
口座売買の具体例
- 通帳やキャッシュカードの譲渡・販売
- 他人になりすました口座開設
- キャッシュカードの譲渡行為
- なりすまし目的を知ったうえでの通帳やキャッシュカード売り渡し行為
これらは口座売買に該当する犯罪です。
口座売買だと知らなかったと言い訳しても、捕まる確率が高いので気をつけてください。
口座売買は犯罪!逮捕されることも
闇バイトのひとつである「口座売買」は、紛れもなく犯罪です。
警視庁も次のように警告をしています。
こちらは警視庁犯罪抑止対策本部です
バイト・仕事等の募集や口座売買等のツイートに注意してください
特殊詐欺等の犯罪に加担して逮捕される可能性があります#闇バイト#闇仕事#裏バイト#裏仕事#運び#荷受け#受け出し#UD#口座売買#口座買取#BAN闇バイト pic.twitter.com/cudyGtd9gw— 警視庁犯罪抑止対策本部 (@MPD_hanyoku) August 25, 2023
主に問われる可能性がある罪は2種類です。
ひとつは「詐欺罪」に該当します。
これは刑法246条1項に記されており、10年以下の懲役が科されることに。
もうひとつは「犯罪収益移転防止法違反」です。
自分名義もしくは他人名義口座を譲渡する行為を指しており、違反をすると1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金となります。
初犯や自首した場合には後者が適応される傾向ですが、悪質な場合は「詐欺罪」適応となるでしょう。
口座売買で捕まる確率
「口座売買」がバレて捕まる確率はとても高いと考えてください。
インターネット上には、「口座売ったけど捕まらなかった」などの声もありますが、これらの情報は詐欺集団によるサクラ(やらせ)で間違いありません。
明確に捕まる確率が出ているわけではありませんが、闇バイトで逮捕者が続出していることからも、リスクが高いことが分かるはずです。
口座売買がバレるとどうなる?
「口座売買」バレて逮捕される恐ろしさは、刑事罰にとどまりません。
金融犯罪に対する処罰は「口座凍結」へと発展するからです。
「口座凍結」は凍結リストにより実行され、該当口座のみならずすべての所持口座が凍結されます。
こうなると保有資産(生活資金)が運用できなくなり、生活維持すら難しくなるかもしれません。
一般的には犯罪解決をみないと凍結解除はむずかしいとされます。
個人で「口座凍結解除要請書」提出しても効果がないようです。
口座売買で実際に逮捕されたケース
ここまでご紹介したように、闇バイトのひとつである口座売買は立派な犯罪です。
「詐欺罪」または「犯罪収益移転防止法違反」に問われる可能性があり、警察にバレて捕まる確率は低くありません。
ここでは、口座売買で実際に逮捕された以下のケースを紹介します。
ケース1:違法な口座売買サイトの運営
2016年10月、違法な口座売買サイトを運営していた日本人12人が逮捕されました。
一般財団法人「日本サイバー犯罪対策センター」(JC3)と埼玉県警が合同でサイバーパトロールを行ない、口座売買サイトや掲示板の書き込みを発見し、その後各地の警察が捜査を進めて摘発に至ったとのことです。
結果的に12人が一斉に摘発され、そのうち7人が「犯罪収益移転防止法違反」の疑いで逮捕されています。
売買された口座は、ネットバンキングの不正送金や振り込め詐欺などに使用されているとみられています。
このように悪質な事件に使用される可能性があることを考えると、軽い気持ちで口座売買に関わってはいけないことが分かりますね。
“会員制交流サイト(SNS)のツイッターなどでは、口座売買をにおわす投稿も確認できる。県内金融機関の担当者は「登記書類やホームページなど必要な資料がそろっていれば、犯罪利用を見抜くのは簡単ではない」と明かす。”
ホームページがあれば金融機関が信用するのはチョロすぎではないですか
— ꧁🦋༻悪意༺と༻悲劇༺🦋꧂ (@shadows_temple) September 2, 2021
ケース2:SNSで口座売買勧誘
2020年6月、会員制のSNSで口座などの売買を勧誘したとしてベトナム国籍の男性7人が逮捕された事例です。
口座売買組織のアジトが摘発されるケースは、全国でも珍しいとされています。
逮捕された男たちは、SNS上に開設されたベトナム人向けのサイトで、主に帰国するベトナム人に対して「口座や通帳を数千円で買い取る」などと呼びかけていたそうです。
帰国するベトナム人にとって、日本の口座は不要になるため、言われるがまま口座を売り渡してしまう人が多かったと考えられます。
実際にアジトからは「預金通帳467通、キャッシュカード637枚」が押収されたとのことです。
かなり大規模な売買を行なう組織だったようですね。
また、買い取った口座は実際に特殊詐欺事件(振り込め詐欺など)に悪用されていることも判明しました。
【在日犯罪】SNSで口座売買勧誘
特殊詐欺目的で投稿「銀行口座、通帳、カード買取」
無職🇻🇳ベトナム国籍
ゴ・ホアン・ハー(27)東京文京区ら男3人
不法残留4人を入管難民法違反で逮捕アジト2カ所を摘発・大和署
通帳466冊、カード636枚を押収地元の神奈川新聞「実名スルー」#kokkai#移民反対 pic.twitter.com/WCIAgoA0Q5
— 空🇯🇵日本のこころ (@tyo2020sky) June 11, 2020
ケース3:仮想通貨の口座転売
2018年には普通の銀行口座ではなく、仮想通貨の口座を売買していた事例もあります。
逮捕された4人は、別の詐欺グループに開設した口座を売却していたと報じられました。
このほかにも、仮想通貨口座の売買で逮捕される事例が最近増えています。
仮想通貨口座も、普通の銀行口座と同様、本人以外に譲渡することは禁じられています。
SNSで「買い取ります!」という書き込みを見つけると、お金ほしさについ売ってしまいたくなる人もいると思いますが、実際に逮捕者が出ていることを忘れてはいけません。
ンキング契約を結ばせ(電話で言葉巧みに必要情報を盗取します)、それを通して口座売買で入手した他行の預金口座に振込み、それを仮想通貨に変えたり、更に別銀行の悪用口座に振り込んだりして資金洗浄を行うものです。犯人はIPアドレスから見て複数人おり、詐欺集団の可能性もあります。この犯罪のポイ
— Zukunashist (@NussknackerLieb) December 14, 2021
口座売買をした人の体験談
「口座売買は本当にバレるのか」「捕まる確率は高いのか」などを、実際にTwitterの投稿から闇バイトに手を染めてしまった人の体験談をご紹介します。
今日お話を聞くのは、実際に口座売買をされたYさん(30代)です。
本日はよろしくお願いします。
Yです。よろしくお願いします。
早速ですが、口座売買に手を出したきっかけを教えて下さい。
はい。僕は3年前に会社員を辞めてそこからデリバリーの配達員として働いていたのですが、あまり稼げない時期があったんです。
月の収入はわずか10万円。一人暮らしだったので家賃で消えてしまい、困った時にSNSで見つけたのが「口座売買」でした。
SNSで口座売買を募集していたんですよね。
怪しいと思ったことはありましたか?
相手は匿名で、SNS上のみのやり取りだったので、正直怪しさしか無かったです。でもその時の僕は焦っていて、藁をもすがる勢いでした。
今思えば、もっと確認しておけばよかったと後悔しています。
口座売買をした後、何か変化はありましたか?
一週間ほどは何もなくて、「何だ大丈夫じゃないか」と安心していたんです。
でもその後、貯金を引き出そうとしたら口座が凍結されてしまっていて…慌てて銀行に電話すると、『犯罪に使われたおそれがあるため凍結しました』と言われ、もう終わりだと思いました。
銀行側には全てバレていたんですね…
後から分かったことですが、首謀者が逮捕されたことで芋づる式に口座情報が判明していたようです。
その電話を受けてもうダメだと感じ、弁護士さんに相談して警察に出頭しました。
そうだったんですね…最終的な罪状はどうなりましたか?
僕の場合は罰金で済んだのですが、数十万円の規模だったのでかなり厳しかったです。
結局口座も凍結されてしまい、わずかにあった貯金も…
手を出さなければよかったと、本当に後悔しています。
このように軽い気持ちで口座売買に手を染めてしまい、後悔している人もいます。
逮捕されて罪に問われることはもちろん、新たな口座開設の道も絶たれるので「口座売買」による代償はあまりにも大きいのです。
口座売買はどこで取引されている?
はたして「口座売買」はどのように取引きされるものでしょうか?
さまざまな事例を解説します。
1.SNSの「#口座売買」やネット掲示板
Twitterで「#口座売買」と入力すれば、次のようにさまざまな投稿が表示されます。
- 余ってる口座買い取ります
- 口座売ります。りそな
- 困っている人へ。2万くらい
- ゆうちょ、イオン、三井住友 買取強化中
- お困りの方いましたら買取します
- 地方から都銀、なんでも構いません
これらはすべて、口座売買の取引のためのものです。
もし見つけたとしても、絶対に関わらないようにしてください。
2.口座売買のサイトや求人サイト
問題が表面化しているにもかかわらず、ツイッターなどSNS以外にも「口座売買」などを募集する闇バイトのサイトが存在します。
また求人サイトを利用して、違法なオファーが掲載されていることもあるようです。
募集内容には、以下のようなものがあります。
- 不要口座買います。即金可能
- 休眠口座はありませんか?再利用します
- グレーなお仕事あります。すぐにお支払い
- わずか10分で数万円稼げるなど……。
興味本位でも募集をしてしまうと、言葉巧みに悪質な犯罪集団が近寄ってくるので関わらないことが大切です。
3.闇金
生活苦から「闇金」の利用を検討している人もいるかもしれません。
しかし、闇金に手を出してしまうと待っているのは厳しい取り立てです。
そして、お金がないとなれば「銀行口座」に目を付けられます。
「お金がないなら銀行口座を渡せ!」などと強引に迫られる可能性があるのです。
どれだけ無理に口座売買を強要されてもで、売った口座の名義が自分なら捕まる確率は高くなります。
どれだけお金に困っても、闇金には手を出さないようにしてください。
すでに口座売買をしてしまったら?
すでに口座売買に応じてしまった人は、「自分は悪質な業者にだまされただけ」「運が悪かった」なとの言い訳は通用しません。
バレて捕まる確率が高いので、その前に自首するのが良いでしょう。
初犯であれば、罪が軽くなる可能性もあります。
決して「口座を売ったけど捕まらなかった」などと思わず、自首して反省してください。
口座売買以外でお金を作る方法は?
お金に困ったとき、すぐに現金が必要な場合は、「口座売買」などの犯罪行為を選ばず、次の方法でお金を作るようにしてください。
それぞれの方法を解説していきます。
1.カードローンでお金を借りる
「カードローン」とは金融機関による個人向け融資サービスを指します。
メリットは無担保で借入が可能な点です。
保証人の必要がなく融資枠内で自由に利用可能となります。
ただし審査をパスしなければサービスを受けられません。
注意してほしいのは金利が高い点。
一般的な銀行融資と比較して高金利となります。
それから「カードローン」には消費者金融系と銀行系の2種類が存在します。
消費者金融系のほうが審査スピードの面ではメリットが高いです。
いっぽう銀行系は金利の点で有利でしょう。
ただし、いずれも過去に金融事故を起こしている場合には「カードローン」利用ができません。
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2.クレジットカードを現金化する
近年注目されているのが「クレジットカード現金化」。
付帯するショッピング枠の現金化は、合法かつスマートな方法としてオススメです。
この方法は金融となりませんから、金融ブラックであってもショッピング枠が使えればOK。
クレジットカードの有効な活用法として利用者が急増中です。
安全に合法的に、すぐに現金が必要な方はぜひ利用を検討してください。
まとめ:口座売買は捕まる確率が高い犯罪!
闇バイトのひとつである口座売買は犯罪です。
「口座売ったけど捕まらなかった」という情報もありますが、それらはデマであり捕まる確率は非常に高いです。
相場はいくらか?など興味を持つ気持ちはわかりますが、ツイッターなどで募集されていても、絶対に手を出さないようにしてください。
お金に困っている、今すぐ現金が必要という場合は、「クレジットカード現金化」を選んでください。