d払いは、ドコモが提供するスマホ決済サービスです。
ドコモユーザー向けというイメージがありますが、ドコモ以外の回線を契約している人でも利用できます。
しかし、ドコモユーザーは「毎月の電話料金と合算できる」というメリットがあるのに対し、非ドコモユーザーがd払いで支払うメリットはあるのか、気になりますよね。
この記事では、ドコモ以外のスマホからd払いを使う方法と、ドコモ以外のユーザーがd払いを使うメリット・デメリットについて解説していきます。
ドコモ回線以外のスマホでd払いを使う方法
ドコモ以外の回線を使っている人でも、決済アプリとしてd払いを利用できます。
ドコモ以外のスマホからd払いを使う手順は、以下の通りです。
- dアカウントを作る
- d払いアプリへログインする
- 支払い方法を登録する
- d払い残高をチャージする
各ステップをくわしくご紹介します。
1. dアカウントを作る
d払いを利用するためには、「dアカウント」が必要です。
dアカウントは、ドコモユーザーかどうかに関わらず誰でも作成できます。
必要なものは、以下の2つです。
- メールアドレス
- SMSが受信できる携帯電話端末
dアカウントの作成は、ドコモのWebサイトから可能です。以下の手順で行ってください。
- メールアドレスを入力
- 届いたメールに記載されているURLをクリック
- 携帯電話番号を入力
- SMSで届いた認証コードを入力
- パスワードを作成(8~20桁)
- 氏名・フリガナを入力
- 性別・生年月日を入力
- インフォメールの受信設定
- 内容確認
- 利用規約に同意して「登録する」をタップ
以上の手続きで、dアカウントは作成完了です。
2. d払いアプリへログインする
d払いを使うためには、「d払いアプリ」が必要です。
Google PlayストアまたはApp Storeからd払いアプリをダウンロードしたら、以下の手順でログインします。
- d払いアプリを起動
- 利用規約を確認の上、「同意して次へ」をタップ
- 作成したdアカウントIDを入力して「次へ」
- 作成したパスワードを入力後、登録したメールアドレスに送信されるセキュリティコードを入力
- 「ログイン」をタップしてログイン完了
- メール・プッシュ通知の受信設定を行い「次へ」
- 「使い方ガイド」がスタートしたら設定完了
d払いでは不正アクセス防止のため、IDとパスワードの入力のほかに、メールやSMSによる2段階認証を行っています。
3. 支払い方法を登録する
次に、d払いの支払い方法を登録します。
ドコモの契約がない方の場合、支払い方法は「d払い残高」または「dカード/その他クレジットカード」のいずれかです。
以下の手順で設定します。
- d払いアプリ右下にある「アカウント」
- 「支払い設定」→「お支払い方法」
- 「d払い残高」または「クレジットカードを登録」
何も設定しない場合、「d払い残高」から支払う設定になっています。
4. d払い残高をチャージする
ドコモ以外のユーザーは、d払いの支払いに「キャリア決済(電話料金合算払い)」が使えません。
そのため、クレジットカードなしでd払いを利用するなら、事前に「d払い残高」をチャージしておく必要があります。※手順3でクレジットカードを登録した人は不要です。
d払い残高は「銀行口座」または「セブン銀行ATM」からチャージできます。
◆銀行口座からのチャージ
- d払いアプリホーム画面の「チャージ」をタップ
- 「銀行口座」をタップ
- 本人確認未完了の場合は、ここで本人確認を行う
- 注意事項を確認後「同意して進む」
- 登録する銀行の画面で登録手続きを行う
オートチャージを利用する場合は、銀行口座の登録後、「チャージ(銀行口座)」の画面で「オートチャージ」を選択します。
d払い残高がいくらを下回ったら自動チャージを行うか、金額を入力して「設定する」をタップすれば完了です。
◆セブン銀行ATMからのチャージ
- セブン銀行ATMで「チャージ」→「QRチャージ」を選択
- d払いアプリホーム画面の「チャージ」をタップ
- 「セブン銀行ATM」をタップ
- 「QRコードを読み取る」をタップし、ATMに表示されているQRコードをスマホで読み取る
- d払いアプリに表示された企業番号をセブン銀行ATMへ入力
- チャージしたい金額分の紙幣をセブン銀行ATMに入金
以上いずれかの手続きで、d払い残高にチャージ完了です。
なお、チャージしたd払い残高を現金化する方法もあります。
詳しくは次のページで解説しているのでぜひ参考にしてください。
d払いを即日現金化する方法【2024年11 月最新】
「d払いタッチ」ならドコモ以外でiDも使える!
2024年1月29日から「d払いタッチ」のサービスが開始されたことで、ドコモ以外のユーザーもd払いを使ったiD決済ができるようになりました。
「d払い」アプリから 、Google PayまたはApple Payに「d払いタッチ」を設定すると、iD加盟店の端末にスマートフォンをかざして支払いができるようになります。
また、アプリ上に「バーチャルカード」が発行されるため、VISAマークのあるオンラインショップでの買い物にも利用可能です。
他社スマホを使った「d払いタッチ」の設定方法
ドコモ以外のスマホで「d払いタッチ」を設定する方法を、Apple とAndroidに分けてご紹介します。
◆Appleの場合
- d払いアプリの「d払いタッチ設定」をタップ
- 「設定をはじめる」をタップ
- 本人確認未完了の場合は、ここで本人確認を行う
- 利用規約に同意後、「Apple Payを設定」をタップして「次へ」
- 「メインカードとして使用」をタップ
以上の設定で、d払いタッチを「Appleウォレット」のメインカードに設定できます。
◆Androidの場合
- d払いアプリの「d払いタッチ設定」をタップ
- 「設定をはじめる」をタップ
- 本人確認未完了の場合は、ここで本人確認を行う
- 利用規約に同意後、「Google Payに追加」をタップして「続行」
- 「メインカードに設定」をタップ
以上の手続きで、d払いタッチをGoogle Pay のメインカードに設定できます。
街のお店で利用する時には、「d払いで」ではなく「iDで」または「VISAのタッチ決済で」と伝えましょう。
ドコモ以外のキャリアでd払いを使う3つのメリット
ドコモ以外のキャリアでd払いを使うメリットは、主に次の3つです。
- 決済アプリとして使えるお店が多い
- dポイントがためられる
- d払いアプリの便利な機能が使える
それぞれのメリットの詳細についてお伝えしていきます。
決済アプリとして使えるお店が多い
昨今、たくさんのスマホ決済サービスがリリースされていますが、その中でも「d払い」は決済に使えるお店が非常に多いです。
百貨店・コンビニ・ドラッグストア・レストラン・家電量販店・郵便局など、さまざまな場所でd払いを使えます。
さらに、「d払いタッチ」を使ったiD決済ができるようになったことで、使えるお店の幅がより広がりました。
ドコモ以外のユーザーでも、「多くの場所で使える決済サービスを選びたい!」と思っている場合は、有力な選択肢の一つになる決済サービスです。
dポイントがためられる
d払いは、「買物代金(税込)に対して、dポイントが200円につき1ポイント」たまります。
dポイントの強みは、「使えるお店が多い=いろいろなお店でポイントをためられる&使える」ということです。
「dポイントカード」の提示や、各種キャンペーンへの参加で、ポイントがさらにたまるほか、ドコモが発行するクレジットカード「dカード」と合わせて使えば、ポイントの二重取りもできます。
汎用性の高いポイントに一本化してポイ活したい人にとっては、メリットの大きい決済サービスです。
d払いアプリの便利な機能が使える
d払いアプリには、支払いだけではなく、さまざまな便利機能が搭載されています。
たとえば「モバイルオーダー」は、色々なサービスの注文~支払いまでの手続きを、d払いアプリひとつで行えるサービスです。
飲食店のテイクアウトや、タクシーの配車、 ホテル・レジャーチケットの予約など、モバイルオーダーの加盟店の事前注文&決済に使用できます。
飲食店なら、d払いアプリで先に注文と決済を済ませておけば、店頭に並ばずに商品の受け取りが可能です。
ドコモ以外でd払いを使う注意点やデメリット
一方、ドコモ以外のスマホからd払いを使う際には、以下の点に注意が必要です。
- クレジットカードなしだと必ず先払いになる
- Amazonの支払いに使えない
- SIMロックがかかった他社スマホからはログインできない
それぞれについて、くわしくご説明します。
クレジットカードなしだと必ず先払いになる
ドコモのスマホでd払いを使う場合、利用分は「電話料金合算払い(キャリア決済)」ができるため、翌月以降の携帯料金と一緒に支払えます。
一方、ドコモ以外のスマホの場合、キャリア決済は使えないので、後払いにしたいなら「クレジットカードからd払い残高にチャージ」が必要です。
クレジットカードを持っていない場合は、銀行口座またはセブン銀行ATMから事前チャージをするしかないため、必ず先払いになる点に注意しましょう。
Amazonの支払いに使えない
d払いは、VISAマークのあるオンラインショップなら基本的にどこでも使えますが、Amazonでの支払いにd払いを使えるのは、ドコモユーザーのみとなっています。
Amazonでd払いを利用するには、「電話料金合算払い」にしなければいけないからです。
“携帯決済を利用すると、Amazon.co.jpで購入する商品の代金を、月々の携帯電話料金と一緒にお支払いいただけます。
引用元:Amazon「携帯決済」”
そのため、ドコモ以外のキャリアのユーザーがAmazonでdポイントを貯めるには、「dカード」を使うしかありません。
SIMロックされていない他社スマホが必要
ドコモの回線と、ドコモ以外のキャリアの回線を併用している場合、他社スマホからd払いにログインするためには「SIMロック」のかかっていないスマホを使う必要があります。
ドコモ契約者のdアカウントは、ドコモの回線に紐づいているため、SIMロック解除できない他社スマホからはログインできないからです。
SIMロックのかかった他社スマホからd払いにログインしようとすると、「認証に失敗いたしました。再度ログインしてください」などのエラーメッセージが出てしまいます。
ただし、ドコモ回線に紐づいていないdアカウントを使用する場合は、Wi-Fiを使ってd払いにログイン可能です。
つまり、ドコモを1台も契約していないユーザーであれば、どの会社のスマホからも問題なくログインできます。
ドコモを解約(キャリア変更)したらd払いはどうなる?
ドコモユーザーの中には、「ドコモ回線を解約したらd払いは使えなくなるのか?」が気になる方もいるかもしれません。
しかし、d払いに必須なのはドコモの回線ではなく、「dアカウント」です。
dアカウントさえ削除しなければ、ドコモ回線の解約後でも乗り換え後のスマホから継続してd払いを使えます。
ただし、「電話料金合算払い」は使えなくなるため、支払い方法は「dカード」「dカード以外のクレジットカード」「d払い残高」のいずれかとなる点にご注意ください。
もしくは、「dポイント」が貯まっている場合は利用できます。
また、継続課金などはいったん解除されるため、必要であれば再登録が必要です。
まとめ:d払いはドコモ以外のユーザーも使える!
ドコモのスマホ決済「d払い」は、ドコモ以外のユーザーでも使用可能です。
dアカウントを作成して、支払い方法を設定すれば、誰でもすぐに買い物に使えます。
電話料金との合算払いができないことによるデメリットはいくつかあるものの、d払いはリアルでもネットでも使えるお店が多く、dポイントも貯まるので、ドコモユーザー以外の方にもメリットが多いです。
d払いを使ってみたい方は、まずdアカウントを作成することから始めてみてください。