
「PayPal」は世界中で使われている決済システムです。
電子決済サービスでの現金化は金券を買えるか買えないかにかかってきますが、残念ながらPayPalは金券が買えません。
PayPalを現金化することのできるたった2つの方法とは?
「PayPal(ペイパル)」はアメリカ「PayPal社」提供の決済システムです。
特徴はインターネット利用で決済をする点。
「オンライン決済代行サービス」ともよばれます。
インターネット環境さえ整っていれば、国内国外を問わず簡単に決済可能。
「PayPal口座残高」は簡単操作で現金へ戻せます。
「PayPal現金化」にスポットをあてて紹介しましょう。
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この記事でお伝えしたいポイント3つ
PayPalの現金化は可能だが、まずは仕組みを理解することが大切
PayPal現金化の基本は、換金率が高い商品を購入して売却
PayPal送金による現金化はデメリットが多いためオススメできない
paypal(ペイパル)のクレジット枠の現金化は可能?安全性は?

PayPalを使って現金化したいんですけど、なんだか難しそうで…

大丈夫だ。方法はある!
ここでは、PayPal現金化の実際の流れを詳しく説明していくぞ!
はたして「PayPal」利用でクレジット枠(ショッピング枠)現金化は可能なのでしょうか?
その答えは「イエス」となります。
ただし「PayPalの仕組み・概要」を理解しなければなりません。
掘り下げて解説しましょう。
そもそもpaypalって?Paypalのアカウントとは?

PayPalって、海外のサービス…?何だかよく分からなくて…

その通り、PayPalはアメリカの企業が作った決済サービスだな。
海外との送金が楽になるサービスだと思えばいい。
前述しましたが、「PayPal」はアメリカ企業「PayPal Holdings Inc.」による決済サービスです。
PayPalは1998年に設立以来、お金のやりとりをもっと自由に、もっと安全にすることを目指し、一貫してデジタル決済のイノベーションに努めてきた米シリコンバレーのフィンテックカンパニーです。日本を含む国際部門の拠点はシンガポール法人PayPal Pte. Ltd.となっております。
引用元:PayPal「会社概要」
1998年設立で電子決済サービスの老舗的存在となります。
特徴を列記しましょう。
「利用のながれ」はいたってシンプル。
「アカウント(PayPal口座)」を開設して、クレジットカードもしくは銀行口座を登録します。(メールアドレス紐付けも必要)
決済相手のメールアドレスを指定すれば「送金(決済)」可能です。
海外業者(国内もふくむ)との商取引決済代行(仲介)するものであり、個人情報を知られることなく決済を完了させられます。
この点が大きなメリットでしょう。
ちなみに「PayPalアカウント」とは「PayPal利用の権利」や「口座」を指すことば。
言い換えるなら「PayPal利用」には「アカウント開設」が必須です。
(アカウント開設手数料「無料」・月額サービス手数料「無料」)
ご理解いただけましたか?
paypalは商品券・ギフトカード等の金券類が買えない!

他の現金化方法だと金券やギフト券を使った現金化がありますけど、PayPalの場合はどうなんでしょう?

実は…PayPalを利用しても、金券は購入できないんだ。

ええ~っ!?
以前はクレジットカード現金化の手段として「商品券・購入転売」が多用されました。
そのためカード会社の監視が厳しくなったのは事実です。
提携企業への締め付けが厳しくなり、「PayPal」も例外ではありませんでした。
結果として2014年末より「商品券・ギフトカード」購入が規約上禁じられることに。
これにより現金化が難しくなりました。
ただし、いくつかの方法は残っています。
つぎの項目で触れましょう。
paypalの残高を現金化する3つの方法
「PayPal残高」現金化には3種類の方法が考えられます。
王道の方法からあまり知られていない裏技まで、それぞれを詳しく紹介しましょう。
1.PayPalアカウントから銀行口座へ出金(現金化)する
PayPalを使った最もオーソドックスな現金化方法は、PayPalアカウントから、銀行口座への出金です。
PayPalでチャージ(もしくは受け取り)した残高がウォレットに貯まっており、それを指定の金融機関に出金することができます。
出金方法については、以下のPayPalのヘルプを参照してください。
銀行口座への出金完了までに約3営業日必要なので、即日現金化はできません。
また、5万円未満の出金の場合、出金手数料として250円かかります。
出金のための本人確認は不要
かつてPayPalの個人アカウントはパーソナルアカウントと、プレミアムアカウントに分かれていました。
資金の受け取りの際には、プレミアムアカウントにアップグレードする必要があり、身分証明書類の提出が必要でした。
しかし、2022年現在プレミアムアカウントは、パーソナルアカウントに統合されているため、10万円以下の資金の受け取りや銀行口座への出金の場合は、身分証明書の提出も不要です。
2.換金率の高い商品を購入して転売する

換金性の高いもの…うーん…なんだろう?

最近ではゲーム機やApple製品なんかもその対象だぞ!
2つ目は「高換金率商品」の購入・転売による方法です。
PayPal現金化において、リスクが低い方法といえます。
換金率の高い商品とは一般的に以下のジャンルを言います。
- ブランド品
- 貴金属
- ゲーム機本体・ゲームソフト
- Apple社製品
- カメラ
- 楽器類 など
注意したいのはコンビニ利用ができない点です。
ただし「Vプリカ」作成で決済可能となります。
ちなみに「Vプリカ」は「VISA系列プリペイドカード」のことです。
「PayPal残高」で「Vプリカ」へチャージすればコンビニ利用が可能です。
「ローソン・ファミリーマート・セブンイレブン」いずれも使えますよ。
またネットショップは対応が分かれるところ。
「Amazon」では「PayPal」対応をしていません。
いっぽう「楽天市場」は店舗により対応・非対応が分かれます。
決済前に事前確認をしましょう。
3.【裏技】Amazonギフト券をebayで購入する
最後に紹介するのはかなり裏技的な手法です。
PayPal残高でAmazonギフト券は購入できないと、冒頭で書きました。
Amazonの公式サイトで購入することはできませんが、PayPalが利用できるショッピングモールなどでは購入できます。
PayPalが利用できる代表的なサイトは「ebay」です。
世界中の人が出品・購入するオークションサイトですね。
ebayにはAmazonギフト券が出品されています。
それをPayPal残高で購入することができます。
ただし1点注意が必要です。
ebayに出品されているAmazonギフト券は、アメリカAmazonなどで使用できるもので、日本のAmazonで使用できません。
日本のAmazonで使用できないギフト券は、買取専門業者が買い取ってもらえない場合があります。
なので、もしebayでAmazonギフト券を購入し、現金化を考えているなら、売却先の買取業者が海外のAmazonギフト券の取り扱いをしているかどうかを先に確認しておきましょう。
【注意】PayPalアカウント間での送金では現金化できない
PayPalの特徴的な機能に「送金」の機能があります。
100万円までの送金・受け取りが手数料無料(※口座振替設定が必要)で行えます。
この送金機能を利用して、現金化できないか?と思うかもしれませんが、個人間のPayPalアカウントによる現金化は、現実的に不可能です。
というのも、PayPalの個人間送金の際には、クレジットカードが使えないのです。
送金元が利用できるのは、銀行口座のみです。
PayPalはショッピングの際にはクレジットカードが使えますし、商用利用(ビジネスアカウント)にはクレジットカードによる送金も可能ですが、個人間の送金にはクレジットカードが使えないのです。
推測ですが、クレジットカード送金によるマネーロンダリング(資金浄化)を予防する目的なのでしょう。
送金できないからといって、ビジネスアカウントを用意するというのも、手間の面から現実的ではありません。
PayPal経由でクレジットカードを使って現金化する場合には、ショッピングして商品を換金するルートしか使えないということです。
paypalで現金化する4つのデメリット

PayPal現金化って意外と簡単そうだな~!さっそくやってみよう!

ま、待て!確かに簡単かもしれないが、いくつかデメリットもあるぞ!
PayPal残高を現金化するには、いくつもデメリットが伴います。
コストと労力に見合っているか、以下の内容を確認したうえで、現金化を検討してみてください。
1.出金手数料が高い
「PayPal・決済手数料」を表組みします。
月間売上額(PayPal利用) | 国内決済手数料 | 海外決済手数料 |
30万円以下 | 3.6%+40円(一件あたり) | 4.1%+40円(一件あたり) |
30万円超100万円以下 | 3.4%+40円(〃) | 3.9%+40円(〃) |
100万円超1,000万円以下 | 3.2%+40円(〃) | 3.7%+40円(〃) |
1,000万円超 | 2.9%+40円(〃) | 3.4%+40円(〃) |
「その他手数料」も提示しましょう。
アカウント開設費 | 0円 |
初期費用 | 0円 |
月額手数料 | 0円 |
銀行口座引き出し手数料 | 0円
※5万円未満は250円(一件あたり) |
「2つのアカウント」利用で現金化をする場合、「送金アカウント」は「手数料0円」ですが「受け取りアカウント」は所定の手数料が必要です。
例を挙げましょう。
「10万円」現金化なら「100,000×3.6%+40=3640」で「3640円」の手数料となります。
さらに「5万円未満」の現金化ならば250円の引き出し手数料を加味しなければなりません。
もちろん「高換金率商品」の購入・転売と比較すれば、はるかに高還元率でしょう。
ただし、高額になるにつれ「手数料」がネックとなりますね。
2.即日現金化することは不可能
現金化を急ぎたい場合。
「PayPal残高」の即日現金化はできない、と考えてください。
はたして「PayPal」で出金を確認できるのはいつになるのでしょうか?
公式ホームページによると「PayPal出金」にかかる日数は「約3営業日(金融機関により異なる)」とされます。
引き出し申請をしてから3日以上かかるのはツライですね……。

時間がかかりすぎるなら、他の方法を試したほうがいいかも…

即日でお金が必要!ってやつはそれもアリだな。
3.上限10万円までしか現金化できない
PayPalによる現金化は、上限10万円までしかできません。
例えば、PayPalを使ってヤマダ電機(ヤマダウェブコム)家電を購入。それを現金化しようと思ったとしても、10万円までのものしか購入できないのです。
10万円のものを買って換金しようとしても、せいぜい8万円~9万円程度にしかならないので、まとまったお金がほしい場合には心もとないですよね。
上限10万円の枠が設定されているのは、転売を目的としたPayPalの利用を防止するためです。
上限枠を解除するには身分証明書を提出する必要がありますが、そこまでして、敢えてPayPalの現金化にこだわるべきかは疑問です。
PayPalはセキュリティが堅い決済サービスなので、不審な利用があると問い合わせがきたり、不正利用されないために一時的にアカウントが停止されたりします。
敢えてリスクを犯してまで現金化すべきかどうかは、自己判断になります。
4.PayPal規約に違反する
PayPalでは、現金化目的での商品購入や送金を禁止しています。
裏技も含めて様々な現金化法を紹介してきましたが、唯一正当な方法は、自分のPayPalアカウントから銀行口座へ出金することだけです。
高額商品を購入して換金する方法も、厳密にいえばルール違反です。
ただ商品の購入が、現金化目的なのか、所有目的なのかはPayPalは知るすべはありません。
従ってルール違反とはいえ、アカウント停止などの処分が下る可能性は低いです。
一方で他の決済サービスに比べてPayPalは歴史も古く、利用者人口も多いためセキュリティは高めです。
日常的にPayPalを使っている方であれば、万一にもアカウントが凍結されると、不便な思いをすることになるので、敢えてリスクを犯してまで現金化する必要はないと言えます。
現金化しづらいpaypal残高の使い道は?

PayPalに残高はあるけど、どう使えばいいか分からなくてほったらかし…
そんなやつも一定数いそうだな。

そうなんですよ!とはいえ、無理やり何かで使うのは違うし…
ここまで読みすすめて「PayPal残高」の現金化に難しさを感じたなら……。
換金をあきらめて「使い道」を考えませんか?
「リアル店舗(実店舗)」利用可能ならば便利ですよね。
現金併用で「PayPal残高・使いきり」が簡単でしょう。
ただ、ここで思い起こしてほしいのは「PayPal」の特徴です。
「PayPal」はインターネットを介した決済代行サービスなので、対応店舗は専用設備が必要となります。
日本国内で「PayPal」は残念ながら(電子マネー決済、ペイサービスとの比較において)マイナーな存在と言わざるを得ません。
リアル店舗対応が極めて少なく(ほとんどない)、利便性をせばめています。
もし、どうしてもというならば「Vプリカ」を利用してください。(Vプリカチャージによる方法です)
面倒に感じるかもしれませんが「PayPal残高」の使いきりに有効ですよ。
そろそろ本題です。
これらの情報からお分かりでしょう?
「PayPal残高」はオンラインショップ利用が一番の「使い道」となります。
なかでもおすすめは「楽天市場」。
国内トップクラスの「オンラインショップ・モール」です。
公式ホームページにPayPal決済可能としています。(非対応店舗もあり)
「楽天市場」利用ならばポイント還元で「PayPal残高」を有効活用できますね。
しかも「楽天」ではスーパーポイントアッププログラムを展開しており、「楽天でんき」「楽天証券」「楽天モバイル」「楽天トラベル」など対象サービスの利用により還元率がアップ。
メリットいっぱいでしょう?
話をもどしますが、「PayPal残高・使い道」は「オンラインショップ・ポイント還元」がコツとなります。
「おとく情報」をしっかりと収集してください。
まとめ:paypalの現金化は困難!面倒でリスクが高い
「PayPal現金化」の記事を読みすすめて、どのような感想をお持ちになりましたか?
現金化自体は可能ですが、面倒な手順を踏まなければなりません。
少し視点を変えてみましょう。
国内ではキャッシュレス実現の方法があふれています。
新しいペイサービスが次々と発表され「枚挙にいとまがない」状態です。
そのなかで「PayPal」は早くからサービスを開始しました。
流れはメールアドレスと紐付け、クレジットカード登録で決済OK。
世界中の相手と安全に決済できますから、もっと利用範囲が広がってもよさそうですね……。
国内はもとより、海外ネットショッピングに必須の決済方法です。
アメリカやアジア圏のネットショッピングで強みをもち「評判の高いカスタマーサポート」でユーザーを拡大しています。
想像してください。
海外ショップサイトでお気に入りの商品を見つけたとしましょう。
いきなりクレジットカード情報を入力できますか?
怖くてできませんよね。
そのような場合に「PayPal」は大きな力を発揮します。
グローバルな仲介力は他の追随を許しません。
記事を総括しましょう。
「PayPal」の現金化利用はペナルティ・リスクが高くおすすめできません。
ネットショッピングで有効活用をめざしてください。

やっぱりPayPal現金化は時間がかかるしリスクが高そう…。
他の方法も探してみます!

おう!さっき紹介した記事も参考にしてくれよな!